茨城県で建てるログハウス|ログハウスの住宅性能を知ろう―耐震性や耐火性はどれくらい?
前回、ログハウスの最大の魅力である自然素材のメリットを中心にお話しました。木の家ならではの自然の断熱性能、保温性能で住環境が快適になるという魅力もありました。
今回はお客様からの質問でも多い、
- 「木の家の魅力は分かったけど、木は燃えやすいから火事に弱いのですか?」
- 「一般的な家と比べて耐震性はどうやって確保されているの?」
というものにお答えします。
この記事でログハウスの性能を正しく知っていただきたいと思います。
目次
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- ログハウスの住宅性能①耐震性
- ログハウスの住宅性能②耐火性
- ログハウスの住宅性能③耐久性―100年先まで長持ちも夢ではない
- コンパクトなログハウス「HUCK LOG TYROL」の特徴
- まとめ
ログハウスの住宅性能①耐震性
ログハウスの構造は、基本的に丸太を横に組み、積み上げるだけ。そう聞いて地震などで倒壊しやすいと思う人もいますが、これは大きな誤解です。
実際、1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2007年の新潟県中越沖地震、そして2011年の東日本大震災と、地震の多い日本で「ログハウスが揺れによって倒壊した」という報告はありません。
(一社)日本ログハウス協会による実物のログハウスを使った耐震実験では、阪神・淡路大震災の1.5倍レベルの強さで振動実験を行った結果、傾きが数ミリ、亀裂が数箇所という被害にとどまり、住宅品質確保促進法(品確法)の「耐震等級3」をクリアする性能が確認されました。
参考HP:(一社)日本ログハウス協会「ログハウスに関するよくある質問とその答え」
ログハウスの強さの秘密は、横に積んだログ材の集合体が家を支える構造体になっているということです。パネルで家を支える2×4工法にも少し似ています。
そして、ログハウスの最大の特徴は「ログ材とログ材の間」が接着されておらず遊びがあること。このため、地震などの揺れが加わるとログ材同士が互いにずれて横揺れを抑制します。また、ログ材同士に摩擦が起き、その摩擦力が揺れのエネルギーを吸収し過度なログ材のずれを軽減するため、壁の倒壊を防ぎます。
構造材の接合部にエネルギーが集中する他の工法と違って、壁全体で揺れを吸収するログハウスの構造は、地震力に対して非常に強い構造なのです。
木という材料自体の強さ
鉄やコンクリートといった硬い素材を使った家は頑丈で耐震性も高いと言われます。
しかし、揺れなどの外力に対しては、実は木の方が強いのを知っていますか?
材料の重さあたりで強度を比較すると、木は重みなどの圧縮に耐えられる「圧縮強度」がコンクリートの約10倍、伸びや引っ張りに対する強度「引張強度」は鉄の約4倍もあります。
木には「しなやかな強さ」があり、外力を受け止めていなす力があるため、簡単に真っ二つに折れたり割れたりしにくい材料なのです。こうした木自体の特徴もログハウスの耐震性に大きく関わっています。
また、ログハウスはログ材どうしをつなぐ補強材によりさらに強固な構造をつくりあげています。丸太(ログ材)の土台からログ壁の最上段までを通しボルトで緊結する在来工法の通し柱のような方法や、上下のログ材の間をダボと呼ばれる木栓でつなぎ合わせる方法でつくられるため、建物全体がログ材による壁で一体化した強固な構造になります。
ログハウスの住宅性能②耐火性
そして、ログハウスへいただくご質問でとても多い「耐火性」のお話です。
木自体はコンクリートより燃えやすいですが、ログハウスに使われるのはマシンカットであれば10センチ以上、ハンドカットであれば直径20センチ以上の厚い木材です。そして、木が燃えるためには高温の火と多くの酸素が必要です。
厚みのある木は、表面が燃えると炭化して空気を遮断し、それ以上内部が燃えるのを防ぐようになります。つまり、ログ材は火がついてしまっても芯まで到達するのに多くの時間がかかるため壁が倒壊してしまう恐れが少なくなります。
火の周りが遅くなることで万一火事になっても非難する時間の猶予ができるほか、新建材が少ないため燃えることによる有毒ガスの発生が少ないという特徴もあります。
ログハウスの耐火性についても、日本ログハウス協会主導の耐火実験によって、ログ材が芯まで燃えないことが証明されています。2002年には国土交通大臣の防耐火ログの認定も受けており、一部に不燃素材を使うなど一定の基準を満たせば規制が厳しい防火地域にもログハウスを建てることができます。
ログハウスの住宅性能③耐久性―100年先まで長持ちも夢ではない
ログハウスに使われている木のような無垢材は、新建材と違って「時間を経るごとに味わいが増す」材料です。例えば、奈良の東大寺にある正倉院は、いわば日本古来のログハウスです。築1000年を超えても立派に残っていることが、木の家の寿命の長さを証明しています。
逆に新建材は、完成した直後が最も美しく、後は劣化していく材料です。ログハウスは、無垢材の手入れ方法を知り、適切なお手入れを行えば、100年、200年と住み続けられる建物です。
ログハウスを長持ちさせるポイント
ログハウスを長持ちさせるポイントは、湿気や紫外線による木の劣化をできるだけ防ぐことです。雨風や直射日光をログ材に当てないように、軒を深くするのが基本です。
そして、濡れても早く乾くような工夫も大切です。雨じまいと呼ばれる処理で、窓やドア、屋根、煙突、換気扇などの隙間から雨水が入らないようにします。
この他、海岸沿いであれば塩害対策、積雪が多い地域であれば雪対策など、それぞれの地域や気候に合わせた設計の工夫も大切です。
ログハウスのメンテナンス
ログハウスを長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。外壁の再塗装や、経年変化によるログ材の収縮と自重により壁が下がってくる「セトリング」への対応などが代表的なメンテナンスです。
コンパクトなログハウス「HUCK LOG TYROL」の特徴
NIKKENSOの企画型住宅「HUCK LOG TYROL」は、北欧の知恵が詰まったこだわりの最上級ログハウスです。寒冷地で育ち、年輪幅が密で美しい木目が特徴の希少な北欧パイン材を使用。
年を経るごとに味わいが増す天然木の美しさ、肌で感じる木のぬくもり、気持ちの良い空気と香りが、心と身体に喜びをもたらしてくれます。
伝統的な知恵を現代に活かした本場フィンランドのログハウス技術と、木造軸組のノウハウを掛け合わせた独自のハイブリッド・ログハウスで、プランアレンジとコスト低減を可能にしました。
建築面積約13坪から建てられるコンパクトさも魅力
TYROLの基本プランは、1階が約13~18坪で建てられる2階建てのコンパクトなログハウスです。
1階はLDKがワンフロアの間取りで、リビング部分は吹き抜けになっています。さらに、リビング、玄関の中間にある広い土間が屋外のカバードポーチ(ウッドデッキ)をつなげています。
そのため、最奥のキッチンから玄関を抜けたウッドデッキまでを見わたすことができ、面積ほどの狭さを感じず、とても開放感があります。夫婦2人の暮らしや、夫婦+お子さん1人など現代の日本のファミリーにぴったりの小さくて可愛いおうちです。
まとめ
ログハウスは、一般的な木造軸組構法と異なる特徴を持ち、耐震性や耐火性、耐久性に優れた建物です。
さらに、ログハウスならではの大空間がつくれることや屋根裏部分の活用で、自由で大胆、遊び心のある家づくりをすることができます。
NIKKENSOでは、コンパクトな平屋住宅を中心に、デザイン性とコストパフォーマンスを両立した企画型の注文住宅をご提供しています。また、水戸市にてモデルハウスをご見学いただけます。茨城でシンプルに、自然を感じる暮らしができる注文住宅はNIKKENSOにお任せください。お客様のライフスタイルに合った住宅をご提案いたします。
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