茨城で予算も間取りも性能も妥協しない注文住宅のつくり方|コストバランスの良い家づくりとは
注文住宅を建てる時に大切にしたいのが「コストバランス」の取れた家づくりです。
希望を詰め込んだ家は素敵ですが、あれもこれも要望を詰め込み過ぎると予算オーバーしてしまいます。そして、デザインや機能とともに、家自体の耐震性や断熱性などの性能の重要性も忘れてはいけません。
そこで、要望を可視化して優先順位をつけることが大切になってきます。
今回は、注文住宅の家づくりで、どのように要望の優先順位をつけていくかということについて解説したいと思います。
家づくりでお金をかけるべきところ、逆にコストを削減しやすいところを覚えておくことで、優先順位をつけやすくなると思いますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 家に求める要望で外せないことは?
- コストバランスはここで取ろう!
- 予算決めのコツ「イニシャルコストVSランニングコスト」をよく考える
- まとめ
- For The CUSTOMERS. HOUSE MAKING NIKKENSO
家に求める要望で外せないことは?
安心、安全には妥協しない(構造、性能)
まず初めに、家づくりにおいて絶対に軽視してはならないのは「安全性」の部分です。
具体的には「構造」ということになります。家全体を支える「基礎」や梁や柱など建物の骨格に当たる「躯体」部分は家の基本であり最も大事な心臓部です。
どんな家をつくるにしても、構造は作ったら変えられない部分であり、初めにしっかりとした躯体を確保しなければ地震などの災害時に安全性に不安が出てきてしまいます。
また、しっかりとした躯体をつくるためには強固な地盤であることも大切な条件になってきます。立地が良くても地盤が悪い土地なら、地盤改良費が高額になる場合もあります。
土地選びの際は立地だけでなくどれだけ地盤が強固か、また追加の地盤改良工事が必要か、工事の具体的内容や金額の目安はいくらか、などを確認して選ぶようにしましょう。
また、「擁壁」の上にある高低差のある土地も注意が必要です。擁壁が劣化している場合の作り直しに必要な費用は数百万~と非常に高額になる場合があります。
住宅会社や工務店を選ぶ際も、第一に「土地に合わせた対応力」や「構造や耐震にこだわっているか」というところをチェックして欲しいと思います。
省エネ住宅(高断熱)はコスト高でも長期的にメリットが大きい
次に、「断熱性・気密性」についても重要視しましょう。
家の断熱性・気密性は、住み心地に大きく関わります。断熱材は家が完成したら見えなくなる部分なので見逃しがちなことや、モデルハウスで1つの季節の居心地を体験するだけでは分かりにくい部分でもあります。実際に住んで季節を経験すると、断熱・気密性能の良し悪しが「快適性」に大きく関わることを痛感するでしょう。
住み心地の他にも、断熱工事や気密工事を丁寧に行うことで壁や床、天井内部で起こる結露を防ぎ、家の劣化を防ぎ長持ちさせるという大切な目的もあります。
断熱性の高い家はメンテナンスコストを抑えられるだけでなく、家の中の温度差を少なくして冷暖房費を抑えられ、長期的なメリットが大きいため、初めにしっかりと予算をかけたい部分です。
これからの日本は「ストック型社会」へ移行していくと言われています。次世代以降も建物を有効活用できるように、耐震性や断熱性が高い「資産価値の高い住宅」を建てることをおすすめします。
「長期優良住宅」適合なら補助金も
一定の耐震性や断熱性能を持ち、バリアフリー対策や劣化対策などが施された住宅を「長期優良住宅」として認定する制度があります。
長期優良住宅の要件を満たすように住宅を建てて申請が認められれば、住宅ローン控除による所得税や住民税の減税や固定資産税、不動産取得税、登録免許税などの各種税金の負担軽減などの特例を受けることができます。
高性能な住宅を建てるなら、これらの条件を満たしてお得に建てることをおすすめします。
↓長期優良住宅の詳細はこちらで確認してください。
参考ページ:国土交通省「長期優良住宅のページ」
屋根や外壁は慎重に選ぼう
屋根や外壁工事は家づくりの中でも材料費、工事費ともにコストの割合が高い部分です。そのためグレードを落とせば大きく予算が削れることは確かです。
しかし、住宅の中でも屋根や外壁は雨風にさらされるため耐久性や防汚性、耐火性が重要です。デザインが気に入っても、耐久性やメンテナンス性も重視しないと、あとで大規模な補修費用がかかってしまうことも。また、防水性を高める処理も重要です。
そこで、初めに多少費用をかけても、しっかりとした材料、工法で屋根や外壁をつくることをおすすめします。
コストバランスはここで取ろう!
家づくりの基礎となる「予算をかけたい部分」について解説しました。でも、家づくりの予算は無限ではありません。建築費だけでなく、土地から探すなら土地の購入費用もかかります。
では、どの部分でコストを調節できるのでしょうか?
基礎や躯体構造で安心・安全を確保した上で、将来的にも無理のない予算で家を建てたいなら、家の基本的なつくり(形)による建築費の違いを理解しておきましょう。
真四角に近いほど、シンプルなほど建築費を抑えられる
家の形は上から見て真四角や長方形など、シンプルな形ほど建築費が安くなります。
逆に、凸凹が多いとその分必要な外壁や屋根が増え、コーナー処理などの手間も増えるためコストアップします。
また、同じ延べ床面積の2階建てでも、1階部分の一部に2階がある「部分2階建て」は、1階と2階の形と床面積が同じ「総2階建て」よりも複雑になるためコストアップします。
単純な長方形の平屋や総2階の家はシンプルな暮らしを求める人にはデザイン的にもおすすめです。
土地条件ぎりぎりまで建てる必要はない
限られた土地でも「できるだけ大きな家、広い家を建てたい」ですよね。しかし、ここにも一つ落とし穴があります。本当に必要な居住面積に見合わない広さは、逆に住みづらさを与えてしまう可能性もあるのです。
そして、広い家にすればその分基礎や壁、柱など各種材料費や工事費も高くなります。
せっかくお金をかけて大きい家を建てても、使わない部屋が出てきた、掃除やメンテナンスが行き届かないなどの悩みもよくお聞きします。
最低限の面積でも、奥行を感じさせる設計や間取りの工夫で、狭さを感じない家づくりはできますし、隣家との間に余裕があればプライバシーへ配慮した設計も取り入れやすく、さらに住み心地も良くなります。
家族全員に本当に必要なスペースをしっかりと話し合い、大きすぎる家よりも、スペースを有効活用してできるだけコンパクトにすることを意識すると、コストを抑えながら快適性も実現できるでしょう。
良い素材も場所を絞れば取り入れられる
内装材のうち、特に床材は肌に触れることが多いため快適性を重視したい部分ですね。
ですが、例えば全てのフローリングを無垢材にすると、やはりコストも多くなります。
そこで、こだわりの内装材を「ポイント使い」することで、コストを抑えつつ満足度も高めることができます。
LDKは無垢材を使い、水回りは防水性能が高く安い複合フローリングなど使い分ける方法があります。
予算決めのコツ「イニシャルコストVSランニングコスト」をよく考える
新築時には見積もりの金額(イニシャルコスト)に目が行きがちで、予算に抑えるために「見積書の中からどこを減らすか」を考えがちです。
しかし、その考え方には落とし穴があります。イニシャルコストを抑えたことで、将来のランニングコストやメンテナンスコストが上がる可能性があるという視点を忘れないようにしましょう。
材料や工法を変える、設備のグレードを落とすのは簡単ですが、後々後悔することも多い部分です。
5年、10年、20年、50年と住み続けた時に、例えば外壁ならどれくらいの頻度で洗浄や張り替えなどの工事が発生するのか、キッチンやトイレ、浴室などの設備の寿命はどれくらいで、いつごろ交換が必要かなどのメンテナンススケジュールとコストの概算を把握した上で、初期投資にかける費用を慎重に検討すべきです。
したがって、家づくりの予算決めは家を建てるまでだけではなく、建て終わってから住んでいる間のマネープランまで見通した上で予算を決定する必要があるのです。
住宅ローンの返済や各種保険料だけでなく、メンテナンス費用も合わせた上で、住んでから家にかかるお金を把握しておくこと。そして、家族の進学などの大きなイベントごとにかかる費用はいくらぐらいかなど将来の支出予定を立てます。それによって借りられるローンの額や家づくりの予算が決まっていくのです。
まとめ
間取りも性能も妥協しない家づくりをしたいなら、まずは「建ててからの家にかかるコスト」まで含めたマネープランを立てた上で予算を決めることが重要になります。はじめの予算決めを誤ると、どうしてもプランの調整をする機会が多くなってしまい、時間的にもお金にもロスが出やすくなります。
その上で、耐震性、断熱性、耐久性など家づくりの譲れない部分をしっかりと意識し、なるべくシンプル、コンパクトを心がけると良いでしょう。その分、間取りの工夫で快適性を高めることに予算をかけられます。
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For The CUSTOMERS. HOUSE MAKING NIKKENSO
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住宅事業部
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